加工する仕事

地震大国と言われるわが国は、南海トラフによる東海・東南海・南海地震といった巨大地震だけでなく、活断層に伴う直下型地震に対する備えを必要としています。その一方で、大都市を中心として、沖積層の軟弱地盤上に多くの建築物や、住居が集中しているといった状況にあります。このような沖積層の砂地盤において、地下水位が高位にある場合では、液状化現象によって、建築物に大きな被害が発生しやすくなります。液状化現象は、地震による揺動によって、一時的に地盤強度が喪失することで、支持力や、せん断力といった地盤が本来保持すべき強度が保たれなく事象です。このような地盤の液状化に対し、地盤改良によって、地盤強化を図り、耐震性能を高めようというリフォーム工事を行う必要性が高まってきています。この地盤改良工事も、技術開発が進んだことで、コスト低減が図れていますので、トータルコストとして考えますと、安価なものになるケースが増えてきています。

地盤改良工事は、掘削工事の補助工事として、薬液注入工事を中心として、発達してきました。そして、その用途は、補助工事だけでなく、恒久グラウトといった改良材の進歩に伴い、永久構造物としても採用されることが多くなりました。そして、耐震性能を高めるリフォーム工事とした位置づけで、地盤改良工事を行うことで、液状化防止、あるいは支持力強化を図る事例も増加してきました。また、施工機械のコンパクト化に伴い、狭隘な施工箇所での施工も可能になったことを踏まえ、地盤改良による地盤のリフォーム化を図るケースも増えてきました。今後は、これまでの仮設工事とともに、永久構造物とした地盤改良工事によって、耐震性能を高めることで、安心・安全な建築物の更新が可能になります。また、地下水保全にも配慮することで、環境面にもやさしい地盤改良技術が、今後も推進されるものと期待できます。